175、遺言書にすべての財産は甥にと書いてあるのに・・・

2018年09月25日

山川さん(仮名)というお客様から、「公正証書遺言があるものの、相続手続きについては全く分からないため、そちらのセンターで一括して手続きをお願いしたい」という連絡がありました。

 被相続人の田村さん(仮名)の甥にあたる山川さんは、生前に田村さんの面倒などをみていました。田村さんは3人兄弟の二男ですが、長男はすでに亡くなっており、その長男の子供が山川さんです。また、三男は存命ですが、田村さんと三男は連絡をとることはほとんどなかったそうです。色々と面倒を見てくれた山川さんに恩を感じた田村さんは、「私の全ての財産は甥の山川さんに遺贈する」旨の遺言書を遺し、天国に旅立っていきました。

 遺された遺言書では、全ての財産を甥の山川さんに遺贈するという内容でしたので、三男の叔父には相続する財産がありません。それに腹を立てた叔父は、山川さんと一切の連絡を取ろうとしなくなりました。連絡がとれないのは残念でしたが、相続の手続きに関しては、公正証書の遺言書を使用すれば問題なくできると思っていましたので、その時は特に問題視していませんでした。しかし、後々になってこれが問題となるとは・・・。

 遺言書で墓地の管理手続きを行おうとすると、市の方から、山川さんと相続人の叔父との連名でなければ受付ができないと言われました。叔父とは連絡が取れない旨を伝えましたが受け入れてもらえません。遺言書で全ての財産は山川さんにと書いてある旨を伝えると、「『全ての財産』」に墓地の名義は含まれない。なぜなら、墓地の管理名義は
『財産』ではなく『許可の権利』だから。」との回答がありました。このことを伝えようと山川さんが電話をしても叔父は決して電話には出ませんでした。手紙も送りましたが、返信はありません。このような経緯もあり、墓地の管理手続きを行うことができませんでした。

 遺言書に全ての財産を遺贈すると明記しても、その中に墓地の管理名義は入りません。被相続人が亡き後に、遺贈する相続人がひとりで墓地の名義を変更できるようにするには、墓地の管理ナンバーを遺言書の中に明記する必要があります。山川さんが「遺言書を作るときにこのようなことを知っていれば・・・でも仕方ないですよね。ほかの手続きが滞りなく進んで本当に良かったです。ありがとうございました。」とおっしゃっていた笑顔がとても印象的でした。

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