220、父を憎んで家出

2019年09月09日

故・古川太助(仮名)さんが亡くなり、一緒に暮らしていた兄のMさんから相続の手続の相談を受けました。太助さんには子Sが一人いて、Mさんは相続人ではないということでした。
 そこで詳しく話を聞くと、Sは幼少のころから父・太助とそりが合わず、あまり会話もない親子で、中学を卒業すると家に帰ってこなくなり、そのうち行方が分からなくなっていました。
Mさんは風の便りでSが罪を犯し刑務所に入所していることを聞いたことはありましたが、その生死すら定かでなかったのです。もし、どこかで死亡していれば、自分が相続人かもしれないとのことでした。
 当センターは相続人の確定を急ぎました。何通か戸籍を辿り、戸籍の附票にて現住所を確認すると、SはMの言う通り刑務所に入所後、県外の厚生施設で暮らしている様子でした。
 早速、施設へ連絡を入れ、父が死亡したことを告げようとすると、ちょうど本人は施設を退去したところで、ここにはいないと告げられました。ただ、施設の職員さんは連絡先を知っており、本人と連絡を取ることができました。
 Mさんは祈るような気持ちで、さっそく本人のところへ面会に行き、故郷に帰る意思を確認に行きました。驚いたことに、Sさんは父の死を悲しむどころか、父がいないなら今すぐ帰りたいと言ったそうです。
 Mさんやその他親族の方が考えていた以上に、親からの仕打ちはひどく、Sさんは身も心もボロボロになっていたのでした。
 相続をきっかけに、Sさんは20年ぶりに笑顔を取り戻したとのことです。
 私はこのように頑なに親への憎悪の気持ちを持つ人物を、目の当りにしたのは初めてでした。
 改めてこの相続の仕事は、いろんな人間模様を映し出してくれることを痛感しました。

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