236、遺言書を作成しておいたので安心と思ったら・・・

2020年01月06日

相談者Aさんは、ご主人が亡くなられたとのことで相談に来られました。
相談の内容は、「自分達には子供がいない。自宅は最初から自分のものだが、
主人名義の預貯金がいくつかある。銀行に行って解約手続をしようと話しを聞いたが、
何をすればいいのかさっぱりわからない。」というものでした。
 お話をお聞きしていく中で、「遺言書は遺されていなかったのでしょうか?」という
お話になったとき、「そういえば昔、新聞記事を見て一緒に遺言書を書いた。」と思い出されたので、
さっそくその遺言書を探してみたところ、無事に見つかりました。

 昔、新聞記事に遺言書について掲載されていたことがあって、
自分達には子供がいないからこの記事に書いてあるとおりに遺言書を書こうということに
なったのだそうです。Aさんは、「確か、これがあれば面倒なことをしなくても財産を相続できるのですね?
あのとき、お互いに財産の全てを相手に相続させると書いたから大丈夫!」と、喜ばれたのですが、
「おそらく内容は、おっしゃっているとおりの内容なのでしょう。
しかし、自筆証書遺言は勝手に封筒を開けることはできません。
家庭裁判所での検認という手続が必要なのです。
そして、その手続のためには相続人全員を確定させなければなりません。
なぜなら、相続人全員に裁判所から検認の手続をしますよという通知が出されるからです。
よって、ご主人とそのご両親の出生から死亡までの戸籍と兄弟全員の戸籍全てを
集めなければならないのです。また、遺言執行者の選任はおそらくしていないでしょうから、
その手続もしなければなりません。」と説明しました。
 するとAさんは、「結局面倒なことをしなければならないのですね・・・。」
と気落ちされていました。当方からは、「いえ、遺言書がおっしゃるとおりの内容であるならば、
他の相続人から実印と印鑑証明書をもらう必要はなくなります。
それは一番面倒でストレスのかかる作業をしなくてよいということで、
あのときのご夫婦のご判断は、お互いを思いやった、すばらしいことであったと思います」
とお話しさせて頂きました。

 依頼を受けた当方は、さっそく、戸籍の収集を開始しました。
戸籍の収集には3ヶ月程度を要しました。
すぐにそのまま遺言書の検認手続を司法書士が行い遺言書の内容を確認。
内容はAさんのおっしゃっていたとおりで、また、自筆証書遺言の要件も満たしており、
かつ、手続に使用するのに何の問題もない記載内容でした。
遺言執行者は財産を受取るAさんとして家庭裁判所へ申立をし、
審判後、当方が遺言執行者であるAさんの委任を受けて代理で手続を全て終了させました。
すべての手続を終えるのに、結局5ヶ月を要しました。

 最後にAさんへは、「遺言書を遺すなら公正証書遺言です。
そうすれば少なくとも今回の家庭裁判所で行った手続はする必要がありません。
また、専門家と一緒に内容を考えることで遺言執行者など、
なかなか分からない制度の見落としも防げます。」と、お話しました。

 Aさんは現在、自分の財産を誰に遺すかを考えており、
考えがまとまり次第当方へご連絡をくださるとのことです。


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