258、遺留分減殺請求の対象でもめてしまった

2020年06月16日

被相続人 木元ふみ(仮名)
相続人  長女 木元貴代(仮名)都内在住
     長男 木元俊哉(仮名)北海道在住 

遺産の内訳 ・北海道の土地   1000万円
      ・都内のマンション 2000万円
      ・預貯金、株    1000万円(内、株が900万円)
      (合計)      4000万円


◆生前のこと
ふみさんは生前に「すべての財産を長女の貴代に相続させる」と、公正証書で遺言を遺しました。
ふみさんは、自分の面倒を長年みてくれた、長女の貴代さんに感謝し、遺言を書いたのです。
そして、「俊哉から何か不満を受ければ、北海道の土地をあげてね」遺言の内容と共に、
貴代さんに言い伝えました。

◆相続発生後の貴代さんの想い
貴代さんは、ふみさんを亡くされた後、思いました。
「母の面倒をみてきたとはいえ、俊哉に何も相続させないのは心苦しい・・」
そこで、貴代さんは、俊哉さんから不満を受ける前に、
「母の言い伝えの通り、北海道の土地を俊哉に相続してもらおう。俊哉はこの土地の近所に住んでいるし、
この土地の価値は俊哉の遺留分と同じ程度だし、納得するだろう」
と考えました。

貴代さんは、遺言の存在とその内容、自分の考えを俊哉さんに伝えました。
無事、俊哉さんに納得いただいた貴代さんは、遺産分割協議書の作成にとりかかり、
預貯金、株、都内のマンションを貴代さん、北海道の土地を俊哉さんが相続すると書き、
俊哉さんに署名・捺印を頼んだのです。

◆トラブルに
突如、俊哉さんから
「この遺産分割協議書にサインしない」
貴代さんはこう言われました。理由を聞くと、
「遺産の中に株があるとは聞いていない、株があるのなら、株を相続したい!
これから、株の価値は上がるだろうし。北海道の土地、すぐ売れるような場所じゃないし、
姉さん、自分がいらないから、おれにくれただけだろ。」
ということでした。貴代さんは、俊哉さんに遺産の内訳をきちん伝えていなかったのです。
その結果、俊哉さんから、「都合の悪いものを無理やり押しつけられた」と思われてしまったのです。

◆弁護士登場
貴代さんは、俊哉さんと話をしたいと考えていましたが、話をすることを避けられるようになり、
ある日、俊哉さんの代理人弁護士から、遺留分減殺請求を受けてしまったのです。
貴代さんは、いろいろ弁護士とやりとりした結果、早急な解決と、俊哉さんとの関係修復を望み、
株を全部俊哉さんに相続させ、北海道の土地を自分で相続しました。

◆センターの視線から
ふみさんは、子どもらが兄弟で争うことも、弁護士の手を借りることも望んでいなかったでしょう。
貴代さんが、遺産の内訳をはじめにきちんと伝えておけば、俊哉さんの心情は違っていたでしょう。
法的視点からは、遺言で、遺留分減殺請求の順序を指定できることを、ふみさんが知っていて、
北海道の土地を遺留分減殺請求の順序の一番にしてあれば、違う結果になったかもしれません。
遺言のお手伝いをさせていただく際、家族円満相続のための遺言になるよう、
内容・家族関係に細心の注意を図るようにしています。

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