294、相続したと思っていた土地が曾祖父の兄弟名義

2021年03月08日

妹さんと一緒に相談に来られた山田様(仮名)。
約1ヵ月前にお父様を亡くされて、ご自身で役所や金融機関などの手続はなんとか終わらせたけれど、
土地や建物の登記についてはどうすればよいのか分からず、相談に来られました。

 亡くなられたお父様は、先祖代々伝わる土地を継承されておられ、相談者の山田様はその土地の後継者ということになります。
 土地の筆数も12筆ありましたので、手続を進めていく上で登記簿謄本を確認してみました。
すると、亡くなられたお父様の名義の土地は3筆で、その他の土地は祖父・曾祖父・高祖父の名義のまま、
相続登記がなされずに残っていることが判明しました。

 曾祖父・高祖父名義の土地に関しては、高祖父から曾祖父へ、曾祖父から祖父へと
それぞれ家督相続が行われていたため、実際は、あらためて祖父名義の土地として、
相続人である亡くなられたお父様のご兄弟とご相談者のご家族が遺産分割を行えば
手続を進めることができます。
 
 しかしながら、その中の1筆に問題がありました。それは、残りの土地の中に曾祖父の兄弟(妹)名義の
土地が存在していたのです。
 この土地は家督相続の対象とならず、曾祖父を含めた兄弟への相続となります。
兄弟は他にもおられ、遺産分割協議を行う上で必要な相続人の数や、住居等は全く不明の状態です。
おそらく20人以上は相続人として存在するのではないでしょうか。

 全く見たことも聞いたこともない親戚と連絡をとり、遺産分割協議を行わなければならない・・・
そんな状況に相談者の山田さんは不安になっておられます。
 「相続人に反対されたらどうしましょう?」「手続にどれくらいの時間がかかるのだろう?」
漠然とした不安ばかりが先行します。

 そんな中、詳しく土地や建物の使用状況をお聞きしていくと・・・とある一つの方向性が見えてきました。
 それは、問題となっている土地を「時効による取得」として名義変更すること。
 弁護士に状況を相談してみたところ、今回のケースでは可能であるとのことでした。

 ただ、実際に「時効による取得」の手続を行うにあたっては、
1) 相続人を確定すること(これは、遺産分割協議でも同様)
2) 裁判を行う必要があること
3) 時効により取得した土地は相続ではないため、一時所得として課税されること。
また、登録免許税も相続による登記に比べて高額になること
といった注意事項があります。

 現実的な手続としては、まずは遺産分割協議を行うための努力が必要となりますが、
最終的には裁判を活用することによって問題の土地を取得することができます。
 相談者の山田様も、その選択肢を採用するかどうかは別として、
相続手続が完了する可能性を見つけたことに対してすごく安心をされておられました。
 まずは、相続人の確定作業からスタートです。これから一緒に手続の完了に向けて進んでいきます。

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