301、借金は無いけど相続放棄します!

2021年04月26日

38歳になる山下さん(仮名)から「父が亡くなったので相続放棄をしたいがどうすれば良いか?」と問い合わせがありました。
相続放棄と言うことで、当初は借金や保証人等の負の財産があったのかと思っていましたが、話を聞いてみると借金がある訳でも、また誰かの連帯保証人になっている訳でもなく、残された財産は不動産と少しの預貯金があると言うことでした。
借金等も無いのになぜ相続放棄をしたいのか?疑問に思い詳しく話を聞いてみると、残された不動産に問題があったのです。

 亡くなった山下さんの父は自宅の土地建物と併せて、先祖代々続く地域住民の人達と共有名義で多くの山林を所有されていました。
詳しく調べると、48名の共有名義の山林が52筆にもなる数でした。
山下さん自身も共有名義を相続するだけであれば特に問題ないのですが、山林の管理そして地域住民の人達との付き合い等、遠方に住んでいる山下さんにとっては非常に難しい問題だったのです。
特に山下さんが悩んでいたのは、遠方にいても自分が相続する分には何とかなるとは思うが、自分に相続が起こったときの事でした。

 山下さんには中学生と小学生になる2人の娘さんがいらっしゃいましたが、「2人の子供達も将来は結婚をして家を出ていくだろう。そんな娘たちが、将来自分の相続でこんな共有名義の山林を引継いでも、負担を掛けてしまうだけなので申し訳ない。」という気持ちだったのです。

 親族にもどうするべきか色々と相談をしました。当然周囲からは相続放棄をすることへの反対意見が多数でした。
しかし山下さんは親族からどんなに反対されても将来の娘さん達のことを最優先に考え、最終的に家庭裁判所に相続放棄の申立てをして、相続放棄をされました。

 相続放棄の手続きをされた後も、山下さんから「相続放棄が本当によかったのだろうか?」と思い悩んで度々お電話を頂きました。私には何が正しいかは解りません。
しかし「山下さんが悩み考え決断したことですから、それが正しい答えですよ。」とお答えすることしか出来ませんでした。

 田舎の方では、このように先祖代々続く共有名義の不動産の相続があります。
今までは先祖代々続く土地を守る意識で子供たちが引継いできたことも事実ですが、今回の山下さんのように、逆に負担に思う方も多くいるのが現状ではないかと感じます。
切ない話ではありますが、まさに核家族化した日本の現状を象徴する相続だったのではないかと感じます。

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