304、戸籍上は親子ではなかった?

2021年05月17日

田中A子さんは、戦争で若くして亡くなった姉Bの御主人と結婚をしました。
Bさんは既に2人の子供がおり、A子さんは3人の子供を授かりました。すなわち5人の子供すべての父親は同じですが、いわゆる異母兄弟姉妹ということになります。
ただ、後妻がある場合、ほとんどが前妻とは他人の関係であるのは至極当然のことですが、今回はA子さんとBさんは実の姉妹のため、少なからず血縁があるケースです。

昭和初期頃には戦死される方が多かったため、このようなケースは決して粋有なことではありません。
ただ養子縁組をしているか否かについては家庭によって分かれるところでしょう。

A子さんは晩年になって御主人を先に亡くされたときに、戸籍を確認して、自分に万が一の時には上の2人の子供には相続権が無いことを知りました。
確かに日本の法律ではそうなっています。
しかしこの家族は非常に仲が良く、その後も年老いたA子さんを5人の子供がそれぞれ面倒を見ているので、あえて養子縁組をしないことを選択しました。
A子さんは自分亡き後も兄弟姉妹が仲良く、今まで通り助け合って生きていって欲しいとの願いを込めて、自筆の遺言書を最期に書き遺しました。

内容は法律的には不完全なもので、財産の全貌や分配の割合などは特筆されてはいませんでしたが、母としての子を想う気持ちを伝えるには十分すぎる大きな存在価値を持つものでした。
その遺言書では遺産の分配は確定できませんが、法定相続人となった子供たち3人は、法定相続人とならなかった者たちとも相談し、裁判所の検認を受けることもなく5人平等に財産を分けることを全員が承諾しました。
もちろん、法定相続人とならない、上の2人の子供については、代表して多くを相続した1人から、今もまだ年間贈与税の基礎控除額を下回る金額を大好きだった母親A子さんの毎年の命日に受贈しています。
「まだ何年かは天国にいる母親A子さんからのプレゼントをもらうために、生きていかなくてはならない」と強く思いながら・・・

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