相続コラム
2025/10/06 相談事例
父の死は突然に
Sさんは、独身で54歳の女性。
幼い頃に両親が離婚し、現在は5年前に病気で亡くなった母の再婚した養父と2人で暮らしています。
ある日突然、幼い頃に別れた実父が住んでいたという区役所から、相続人であるSさんに亡くなったことを知らせる手紙が届きました。
父親のことは何もわからないまま、誰にも相談出来ず、インターネットで当センターを調べて相談にこられました。
50年以上音信のない父親の死を受け止めながら、悩んでいる様子でした。
本人の希望は、相続放棄をしたいとのことでしたが、相続人調査に時間がかかるので、その間に気持ちの整理をされるといいですよ・・・とアドバイスをしましたが、かなり迷っておられました。
何度かお会いしお話しをすることで、心配で不安な気持ちを共有できて、少し安心されたようでした。
無事に相続放棄の手続きも終わり、心のつかえが取れ、笑顔で帰られました。
相続は突然にやってきます。いろいろな立場がありますが、自分自身で決めず、専門家へ相談することを勧めます。 (490)