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相続コラム

2025/06/30 相談事例

「節税のための相続放棄」と「仲のよい姉妹間で意見の割れた遺産分割協議」

◆末っ子の春子さんの死

 10年以上前のことです。ずっと独身だった妹の小林春子さんに声をかけ、矢村良子さんは、夫と母の栄子さんと暮らす自宅に妹の春子さんを呼び、4人で一つ屋根の下で暮らすことにしました。他県に嫁いだもう一人の妹の竹田玲子さんとは、電話やEメールでお互いによくやりとりするものの、会えるのは年に1回程度でした。

昨年、59歳の春子さんが、突然亡くなりました。春子さんは、勤務先で昼食をとっている最中にくも膜下出血で倒れ、そのままお亡くなりになりました。まだまだ若い末っ子を亡くした良子さんは、妹の玲子さん、母の栄子さんとともに深い悲しみにおそわれました。

◆春子さんの遺産

 ある日、良子さんは母の栄子さんを連れて、当センターに来られました。

 一緒に資料を整理してみると、全部で2億を超える遺産があることが分かり。良子さんはとても驚かれていました。

「きっと、コツコツ努力して、貯めてきた財産なのでしょう」

と良子さん。

お母さまの栄子さんは、こうおっしゃいました。

「相続税がいくらかかるのか、とても心配だわ」とお母さまの栄子さんはおっしゃりました。

「自分が財産を受け取っても、自分の死後子供たちに渡る。今の時点で娘たちに渡せるなら、渡したい」と考えておられました。

◆税理士との相談

 私とパートナーの税理士と一緒に、良子さんと栄子さんはこれからのことを考えました。結果、栄子さんは相続放棄し、良子さんと玲子さんが相続人になられるという考えにいたりました。

 亡き春子さんの遺産を母の栄子さんが相続すると、相続税は7,500万です。さらに、栄子さんが他界されると(2次相続)、このときにも、相続税を良子さん姉妹は払うことになります。今回、栄子さんが相続放棄されると、2次相続時の相続税が0円になり、節税額は2,000万を超えそうでした。

◆良子さんと玲子さんの遺産分けの話し合い

 良子さんと妹の玲子さんは、多額の財産の相続に、戸惑っていました。お二人で譲り合いをされて、なかなか遺産分けを決められません。良子さん夫婦には、お子さまがいらっしゃいません。良子さんは

「自分が相続してもいずれは、甥っ子たちに渡ることになるので、自分は少なくて良い」とおっしゃれば、玲子さんは、次のように返します。

「姉さん夫婦が、お母さんや春子と同居してくれていることの感謝の気持ちとして、姉さんが多く」

 堂々巡りの話し合いのうえ、良子さんは玲子さんと半々になるように分割なさいました。

「末っ子の春子は家族にとって『天使のような子』でした。あの子がせっかく遺してくれた財産ですから、大切に使いたい」

良子さんは何度もこう口になさっていました。      (482)

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