相続コラム
2026/02/24 相談事例
異父兄弟からの初めての手紙
斉藤さん(女性)は、ご主人との間に3人の子供がいます。
この度、ご主人が58歳の若さでお亡くなりになりました。
ご主人には、前妻との間に子供が1人おり(以下Aさんと称します)、相続人はAさんを含め5人となります。
しかしご主人は、離婚してからAさんとは連絡も取っておらず、斉藤さんはAさんの消息が全くつかめない事に悩み、相談に来られました。
そこで私も同席し、弁護士へ相談に行きました。
財産目録を作成し、Aさんへ弁護士より連絡をすることとなりました。
銀行や不動産等の手続きはセンターで受託し、遺産分割は弁護士にお任せしました。
すると突然、Aさんから手紙が届いたのです。しかも斉藤さん宛ではなく、斉藤さんのご子息宛に届きました。どこで住所が分かったのか、なぜご子息宛なのか不思議だとおっしゃっていました。
Aさんより存じないと思いますが実父であるとの主張、前妻との幼少期の離婚の際、調停で決まった養育費が一切払われていなかったことなどが書かれていました。
過去の分をいただこうとは思っていませんが、法律で定められた相続分はいただきたいので、遺産総額と相続できる金額を把握したうえ、協議をしたいとの主張でした。
斉藤さんは、Aさんの相続分はもちろん支払うつもりでいました。
しかし、財産を確認してみると斉藤さんの知らない借金が続々と出てきたのです。
斉藤さんも、子供たちも唖然としてしまいました。
幸いというのもなんですが、ご主人の勤務先の福利厚生が素晴らしく、退職金に加え、保険関係が充実していたので借金は返済しても手元へ十分残りました。
ただ、退職金と保険は遺産分割の対象とならないので、Aさんの相続分はほぼないに等しいか、逆に債務負担という結果になります。
弁護士からAさんに書面にて報告をしましたが、それについての返事はまだのようです。
Aさんの返事次第で、今後は方向が変わると思われます。
さらに、不動産についても問題があり、自宅の他にご主人の実家も所有しています。
斉藤さんは、死後離婚等を真剣に考え、ご主人の実家までは見たくないそうですが、現状難しそうだとおっしゃっていました。ご主人の実家も金銭的に問題があるようでした。
そうは言っても今整理しておかないと、今後斉藤さんに万が一の事が起こった場合、自身の子供達にふりかかってくるのが怖いそうで、今回の相続手続が無事に終わったら遺言を作成する意向で、そのお手伝いもしてほしいとおっしゃっていました。
前妻との子供、認知の子供など、連絡の取れない相続人のいる事例が多くなってきています。
自身の相続の時に残された家族が負担にならないように、元気なうちから専門家へ相談すること、可能であればご家族へ伝えておくこと、もしくはエンディングノートを作成することをおすすめします。
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