相続コラム
2025/09/29 相談事例
車庫証明をとるのが大変・・・どうすれば?
鈴木さん(女性)のお母さまが亡くなり、お母様のご自宅で相談することになりました。
以前、お父様が亡くなった時にお母様からの依頼で当センターで手続きをしていて、その時のご縁で今回は娘さんの鈴木さんから手続きの依頼を受けました。
相続人はお姉さまと鈴木さんのお二人ですが、お二人とも東京在住であるため相続関係資料の入手から諸手続きまですべてを当センターですることとなりました。
金融機関や不動産の手続きが完了し、自動車の名義変更手続をすることになったのですが、お二人とも東京在住でマンション暮らしのため、名義変更をするためには現住所地での車庫証明の取得か、現住所をお母様のご自宅に移してもらう必要がありました。
しかし、どちらの方法も現在の生活に支障がでるのでお二人とも難色を示されました。
幸いにして暫くの間はお二人で交互にお母様のご自宅に往来する、というお話を聞き、管轄の警察署に相談に行きました。生活の拠点でなくても、ある程度の生活をしていてその証明を公共料金の領収書で証明出来れば、車庫証明の発行をしてもらえる事がわかりました。
早速、公共料金の契約者を鈴木さんに変更し、領収書が入手出来た段階で車庫証明を発行してもらい、名義変更手続きを完了しました。
お二人に煩わしさをかけることなく、自動車の名義変更が出来て大変感謝されました。
今まではこのようなケース(相続後に空き家になる)の場合、相続人の現住所地で車庫証明を入手するか、被相続人の親戚や知人、大家さんなどに使用者になってもらって車庫証明を入手していましたが、相続後の生活状況によっては今回のような対応が出来ることがわかり大きな収穫になりました。