相続コラム
2024/10/15 相談事例
457、おじいちゃん名義の不動産?誰のもの?
Kさんから「父親が亡くなったので、自宅の不動産の名義変更をしたい」との相談がありました。
当社でこの不動産を調べてみると、Kさんの祖父名義になっている事がわかりました。しかし、祖父は30年前に亡くなっています。なぜ祖父名義の不動産がそのままであったかというと、祖父が亡くなったとき、相続人であった父親たちが不動産の名義変更をしていなかったからです。そして、この不動産が今誰のものかというと、祖父の相続人が相続する権利・義務があるという状態です。
次に祖父の相続人が現在誰かというと、当時は今回亡くなった父親を含む子3人でしたが、3人とも亡くなっています。相続人が亡くなっているため、代襲相続により、さらにその子へ相続権が移ります。祖父の孫にあたる人達です。戸籍等で現在の相続人(祖父の孫)を調査したところ、Kさんを含め10人である事がわかりました。
相続人が10人である事を知ったKさんはとても驚かれていましたが、今は自分が住んでいるのだから、自分の名義にしたいと言われました。
その後、相続人全員に連絡を取り、事情を説明し、時間はかかりましたが、無事にKさんの名義に変更する事ができました。
お客様の中に先代名義の不動産がある方がいらっしゃるかもしれません。
もしそのような不動産があれば、今の代できちんと名義変更をしておく事も相続対策の一つです。