373、成年後見人からの相続手続依頼

2022年11月14日

以前からお付き合いのある池田司法書士(仮名)から相続手続きをお願いしたいとの連絡がありました。詳しく話しを伺うと、今回亡くなった方は石田さん(仮名)。実際に亡くなられたのは2年前ですが、法定相続人による遺産分割がまとまらず、最終的に家庭裁判所による審判で分割が決定したということでした。亡くなった石田さんは生涯一人身だったため、法定相続人は兄弟姉妹、甥姪の総勢13名。

また審判書による分割内容は、不動産以外の預貯金や有価証券は一人の方が代表相続人として遺産を相続し、それらの財産を換価した後に、他の相続人に法定相続分にて分配するという内容でした。
そして、その代表相続人こそ池田先生が成年後見人をしている被相続人の妹である青木さん(仮名)だったのです。そこで、成年後見人である池田先生から成年後見人の代理人として相続手続きをお願いしたいという依頼でした。

まず今回のポイントは、①家庭裁判所の審判による分割②代表相続人は成年被後見人であること③成年後見人の池田先生の代理人として手続きを行う。ということです。
まず各金融機関に必要な書類を確認すると、審判書(正本)、審判確定証明書(原本)、登記事項証明書(原本)、各種委任状、被相続人の除籍、池田先生の本人確認証(コピー)、池田先生の印鑑証明書、代理人である私の本人確認証と印鑑証明書 が必要になるということでした。

●銀行での手続
各銀行所定の「相続手続依頼書」の相続人の欄は、『故 石田〇〇 相続人代表 青木○○ 成年後見人 池田〇〇 代理人 私の名前』を名前として一名分の枠の中に記載し、審判書があるため遺産分割協議書による手続きと同様に他の相続人の署名押印は不要ですが、代理人である私の実印を押印します。

●証券会社での手続
代理人として相続手続きを任されているとはいえ、今回、証券会社では相続用の口座開設は成年後見人でなければできませんでした。私が行った証券の売却注文に関しても、意思確認の電話が代理人の私宛ではなく成年後見人である池田先生宛てに連絡が来ます。

今回の手続きは、審判書による手続きだけであれば遺産分割協議書による手続き同様に問題は無いのですが、相続人代表が成年被後見人であり、また成年後見人の池田先生の代理人として手続きを行うということで、とにかく各金融機関での事実関係の説明が非常に大変な案件でした。

金融機関の窓口によっては、審判書があるにもかかわらず遺産分割協議書を求められたり、代表相続人が成年被後見人であるにもかかわらず代表相続人の署名を求められたり等々、色々とありましたが、無事に手続きが終了すると池田先生には大変感謝して頂き、併せて池田先生は現在12人方の成年後見人をされていると言うことで、「相続の時はよろしく頼むね!」という力強い言葉が印象的でした。

無料相談受付中 通話無料のフリーダイヤル 0120-366-595 今すぐお気軽にお電話をどうぞ。