438、相続の手続きはすみやかに

2024年3月25日

Aさんから、「2年前に父親が亡くなって、相続の関係を何もしていないのでお願いしたい」と問い合わせがありました。相続人はAさんと姉と母親の3人で、財産は、自宅と預金が少々とおっしゃっていて、少ししか財産がないし、面倒なので何もしていなかったとのことでした。

 財産調査をした結果、父親の財産は預金だけでした。なぜか?というと、自宅の土地は半分借地で、半分父親の父親、つまり既に亡くなっているAさんの祖父の名義でした。また、自宅の建物は父親の妹、つまりAさんの叔母の名義でした。
 今まで、何も気にしていなかったAさん。なにがなんだか訳が分からない状態です。母親に聞いても分からず、叔母さんに聞いてもはっきりせず、叔父さんに聞いてやっと判明しました。

 Aさんの祖父は事業を行っており、順調な時もあったようでしたが、厳しくなり、家族も不安を感じたそうです。そんな祖父が体を壊し、入院しているときに、家族で話し合い、自宅の建物は一緒に暮らしている娘(Aさんの叔母)の名義にしたそうです。その後、祖父が亡くなりました。当時、Aさんの父親は九州に出稼ぎに行っていて、叔母さんは結婚が決まり家を出るところで、叔父さんは体調を壊し入院中でした。そんなことが重なり、結局祖父の相続の手続きはなされていないまま、今日に至っていたようです。
 
事情が分かり、叔父・叔母の理解もあり、自宅の建物は叔母さんからAさんに贈与、自宅の土地は、叔父叔母も含めて遺産分割協議をし、Aさんが相続することになりましたが、さらにもう一つ問題がありました。
Aさんの父親には兄がおり、祖父が亡くなって、葬儀をしてからどこにいるか叔父も叔母も分からないとのことでした。戸籍を調べ、北関東で亡くなっていて、娘が一人いることが分かりました。なんとか連絡をつけ、数か月かかりましたが、理解をしてもらい、遺産分割に参加してAさんが相続することに同意をしていただきました。

 簡単に完了すると思っていた相続が、大掛かりになり、時間と手間がかかり、大変でした。
やはり、相続の手続きは世代が代わる前に済ませておくべきであり、また家族はどこにいても互いに連絡を取り合いながら、付き合っていくべき大切な存在なのだな、と改めて感じました。 

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